若い年代の中には、自分を人見知りだと意識する人がいます。それが理由で、仕事を選ぶ際にもサービス業や営業職を避けてしまう人が少なくありません。しかし、サービス業の1つであるショップ店員でいえば、お客との接点は販売している商品やそれに関する事柄だけです。つまり、自身の生い立ちや考え方などが話題の中心ではないので、逆にいえばコミュニケーション方法を覚えることで接客も平気になってきます。
逆に、日頃ほとんど人と接することのない仕事を選んでいて人と会う必要が出てきた時は、交渉や説明などあらゆる場面をイメージしなければいけません。例えば、デザイナーなどがそうです。彼らはイメージしたものを具現化する職業ですが、実際にはクライアントからの要望を聞き出すスキルが重要です。デザイナーはあくまで求められた条件内で最善を尽くすことが仕事なので、クライアントが望んでいることや避けたいことをどのようにして汲み取るのかが問われます。つまり、黙々と作業しているようで意外と話し上手なデザイナーは多いのです。
ここで重要なのは、仕事に関係した内容を話せるかどうかです。口達者である必要はなく、笑顔で接することができる方が好印象です。むしろ、聞き上手になることの方が難しいくらいです。店員でもデザイナーでも、聞き上手であることが最終的に必要になります。いくつか定番の話題を準備しておけば対処できるのであまり最初から職業を狭めず、人見知りでもさまざまな仕事に挑戦する気持ちを大切にしましょう。